人種差別の過去と現在

人種差別は歴史の中でたくさん起こっている。人種差別はヨーロッパの植民地にされてしまった国の有色人種の国民、そして黒人奴隷もその中に入っている。その奴隷たちは白人が贅沢するために生かされており、教育を受けることは許されず、病院もなく、人としての住む場所も与えられず、鉱山労働、荷役、土木、白人の生活の世話、農作業、工場作業などに早朝から深夜まで、子供であっても駆り出されていた。この問題は、アメリカでも起こっていた。アメリカでの最初の人種差別は、1700年代ごろからの北東部における先住民のインディアンに対するものである。もともと住んでいたインディアンたちをイギリス人が駆逐したことを皮切りに、インディアンは次々と入植者に土地を奪われ奴隷になる人もでてきた。南アフリカではアパルトヘイト体制という、白人と非白人の関係を規定して人種隔離するという政策がきまり、トイレが男性と女性で分けられるのではなく、白人と非白人で分けるなど分離・隔離されていった。また、アフリカのルワンダでは農耕民のフツ族と牧畜民のツチ族の内戦が起こった。フツ族ツチ族は同じ言語を使い、同じ宗教を信じ、フツ族ツチ族の間で結婚もしていたが、ベルギーは外観の違いから人種として区別しID登録証を持たされていた。このように差別されてでたツチ難民の一部が反乱軍としてルワンダに(63年)侵攻し、部族間の対立が高まった。数ヶ月の間の内戦で50万~100万人が殺された。