近代沖縄経済からみる「沖縄経済」の共通課題の処方箋

 私は「沖縄経済」と「基地問題」が共通課題と思う。なぜかというと、現在の沖縄は基地があることによって基地依存している。もし、基地依存を克服し沖縄県から基地を無くすことができれば現在より大きな経済効果が見込めるからだ。2015年2月5日の琉球新報にこう書かれている。普天間基地返還で32倍の経済効果が沖縄県試算によってでたと。最近の沖縄で基地返還による跡地利用でできた建物にはイオンモール沖縄ライカムがある。ライカムが建っている場所は、元在日米軍専用ゴルフ場だった。ライカムは軍用地跡にできた建物で、沖縄県に経済効果と雇用効果をもたらしている。
 現在の沖縄県失業率は5.0%と全国に比べるとまだ、高いほうだ。しかし、基地を無くし軍用地跡に商業施設やレジャー施設を建設することによって、沖縄県民から施設で働く人を雇用することで沖縄県の雇用効果も上がる。また、商業施設やレジャー施設を建てることによって沖縄県民からのお客を狙うだけではなく、県外から沖縄に観光でやってくる観光客を狙うことも視野にいれることもできる。去年の沖縄県に訪れた観光客の統計データを見てみると、平成26年度の観光客数は716万9900人で過去最高とでている。細かくみていくと、8月の夏休みシーズンがとくに観光客が訪れている。